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64列マルチスライスCT装置

  • 特徴
  • Q & A
  • 有効な症例

特徴

瞬時に細かく64断面(スライス)が同時に撮影できる世界最高水準のマルチスライス技術を搭載。撮影時間の大幅な短縮が可能となり、最高レベルの検査が行え、さらにX線量を上げることなく精度の高い画像描写が可能なため、より患者さまに優しい設計となっています。検査では、頭部・胸部・腹部等全身の断層像(輪切り)や立体像(3D)の鮮明な画像が得られます。
【右写真:64列マルチスライスCT(東芝製Aquilion64)】

64列マルチスライスCTとは

細かいスライス幅(0.5ミリ)で、一度に64スライスものデータが収集可能です。

マルチスライスCTの特徴
[1] 胸部撮影は約4秒
高速撮影により、従来のCTより短時間で撮影できます。胸部撮影を例にとると、従来約30秒かかったものが、約4秒の息止めでOKです。
[2] 微細な病変を抽出
撮影時間を短縮すると共に高分解能を実現。従来CTでは抽出不能な微細な病変を抽出します。
[3] 血管撮影をCTで実現
カテーテルを挿入しての血管撮影に匹敵する画像をCTで実現しました。(造影剤使用)
[4] 詳細な立体像を提供
手術時のシミュレーションおよび患者様に対するインフォームドコンセントに有用な三次元画像を提供します。
[5] 被爆を低減
撮影中に適切な電流制御を行うことで被曝の低減を実現しました。
患者さまにやさしい装置
  • 広々した開口径で、圧迫感がありません。
  • 寝台の天板が広く、安心です。
  • 寝台が低く下がりますので、高齢者やお子さまでも乗り降りが楽です。検査環境にも配慮しています。

Q & A

Q. シングルスライスCTとはどこが違うのですか?
A. 高速撮影により、従来のCTより短時間で撮影できます。胸部撮影を例にとると、従来約30秒かかったものが、約4秒の息止めでOKです。
Q. 従来のマルチスライスCTとはどこが違うのですか?
A. 今までのマルチスライスCTは16列が上限で、その撮影スピードは「心臓検査」には十分とはいえませんでした。64列マルチスライスCTは「心臓検査」まで行えます。
Q. 検査時間はどのくらいかかりますか?
A. 通常、頭部の撮影で3~4分、胸部・腹部の撮影で5~6分です。検査内容(造影剤使用など)により検査時間が延びる場合もあります。担当の技師に確認してください。
Q. 検査前に食事をしてもいいですか?
お腹の検査の時は検査前一食不可です。それ以外の部位では食事は可能です。ただし、造影剤使用時はすべて検査前一食不可とさせていただきます。
Q. 被爆が心配です。
この機種には、より少ない被曝で、より鮮明な画像を得られる機能が搭載されていますが、もしご心配でしたら担当医師または担当技師にご相談ください。

64列CT検査の有効な症例

【頭部】

脳腫瘍・脳血管障害(くも膜下出血、脳出血、脳梗塞)・脳動脈瘤・頭部外傷(骨折) 等

【胸部】

肺がん・肺炎・気管支・肺のう胞 等

【腹部】

消化器がん(胃・大腸・肝臓・胆のう・すい臓等)・炎症(急性腹症・胆石・胆のう炎・すい臓炎)・泌尿器・婦人科疾患 等

【骨・関節】

レントゲン撮影で判断できない骨折や術前・術後の評価

【心臓・血管】

急性循環不全・虚血性心疾患・腹部動脈瘤・胸部動脈瘤・閉塞性動脈硬化症 等