診療活動
診療の特徴
01. 診療対象は 皮膚全般の 多彩な症状
体・手足・顔など全身の皮膚の表層(角層)から皮下脂肪層までの広い範囲の、かゆみ、痛み、発赤、腫脹、びらん・潰瘍、腫瘤を主な診療対象にしています。
さらに、爪の症状、口腔粘膜や外陰部粘膜の症状、脱毛も診療対象です。
02. 皮膚の症状は 見えやすい 感じとりやすい
皮膚は体の最表面にあるので、赤くなったり腫れたりすればすぐに分かります。かゆみや痛みなどの症状も感じとりやすいのです。
したがって、皮膚では病気の経過は一目瞭然、すぐに分かります。
03. 皮膚の変化は 他の病気のシグナルとなることもある
身体内部におこっている変化が皮膚に兆候(シグナル)として現れることもあります。皮膚から内部の病変を推測できることもあります。
当科で診療する主な疾患
- 蕁麻疹
- 湿疹に属する疾患グループ
接触皮膚炎(かぶれ)、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、貨幣状皮膚炎、皮脂欠乏性皮膚炎(乾燥性皮膚炎)、うっ滞性皮膚炎、虫刺症、その他、慢性湿疹など。
- 皮膚掻痒症
- 光線過敏による疾患
- 薬疹(薬が原因で出る皮膚症状)
- 乾癬
- 細菌感染症
膿痂疹(とびひ)、毛包炎といった浅いものから、蜂窩織炎、壊死性筋膜炎、丹毒、梅毒、せつ、ようなど深いもの、その他の細菌によるもの
- ウイルス感染症
状疱疹、単純ヘルペス、麻疹、風疹、水痘など、ウイルス性疣贅(いぼ)
- 真菌感染症
白癬(水虫)、カンジダ、その他の真菌によるもの
- 皮膚潰瘍
原因は、外傷性、感染性、動脈性、静脈性、アレルギー炎症性、糖尿病性、腫瘍性、圧迫性(褥瘡)など
- 膠原病による皮膚症状の鑑別
皮膚症状から膠原病を疑い、精査していくこともよくあります
- ?瘡(にきび)
- 皮膚腫瘍
良性、悪性の鑑別が必要
- その他
爪の疾患、毛髪の疾患、粘膜疾患、色素沈着・色素脱出など皮膚の色に関する疾患、ただし、重症熱傷、重症型薬疹、膠原病、大きな手術を要する腫瘍などは、当科での治療が困難ですので、大学病院などに紹介となります。
診療方針
疾患の説明、かゆみ対策、外用法、紫外線対策(遮光法)などについて、各種パンフレットを使用し病気や治療法の理解を図り、安心してより効率的な治療ができますよう診療しています。